よにんぐらしの家

家族4人の家づくりの記録

地盤改良とその工法

我が家の敷地の歴史をさかのぼると元は江戸時代の街道沿い、宿場町です。

ずっと家が建っていたような場所ですから地盤は大丈夫かなと思っていましたが、そんなの全く関係ないようです。地盤調査をする前、解体工事をした後の土地を見たKさんが「水はけの悪い土地ですね~」とポツリ。まあ、じめっとしてるんですけど、地面を掘るまでもなく見積書には地盤改良の費用が入ってました。

 

そんな訳で地盤改良工事が入るのは想定内だったのですが、工法については何も考えていませんでした。土の中にセメントの柱を入れるんだろうな~、くらいの認識でした。で、ある日何気なく「地盤改良」みたいなワードで検索をかけてみたところ、目に飛び込んできたのが「産業廃棄物」の文字。

これはもう、私のトラウマワードでして、解体工事の前の片づけ期間に「産廃」に何度も泣かされたのです。実家は商売をしていたため、レジスターや商品用の什器などが残っていたのです。何も知らない私はこれを重い思いをして車に積み込み、粗大ごみとしてごみ処理場へ持って行ったのですが「ここは一般ごみだけですっ!」と叱られ、そのままお持ち帰りになりました。専門の産廃業者に引き取ってもらってくださいと言われても業者など分かるわけもなく、途方にくれたあの日・・・。結局Kさんの計らいにより解体業者さんに処分してもらったのですが、あれ以来物を買う時は処分する時の事まで考えるようになりました。

 

閑話休題。色々調べてみると地盤改良にも様々な種類があり、一般的なセメントの柱を地中に埋める工法は将来産廃になるとの事でした。そのままそこに住むのなら問題はないのかも知れませんが、将来の建て替え、そして土地の売却時に地中の柱の撤去のための費用が数百万単位でかかってくるのです・・・。我が家は娘2人なので将来はここも売却してしまうかもしれません。その時に私はあの世の住人かも知れませんが、中年になった娘たちに恨まれてしまいそうです。私自身が現在この敷地の件でモヤモヤする事が多いので、できるだけ娘たちにはそんな思いをさせたくないと思っています。

 

で、色々比較検討した結果見つけたのがエコジオ工法というものでした。

www.ecogeo.gr.jp

掘った穴に砕石を充てんさせるという方法で、産廃として将来撤去の必要もありません。大がかりな重機も必要ないようですし、ご近所に迷惑を掛けることも少ないようです。これはー!と思いつつ、さっそくKさんにメール。ただ、時期的に遅いかなと心配していました。

 

結果としては私がメールした時点で既に地盤改良は終わっていました(連絡なかった・・・)。

でも、私などに言われなくてもKさんが上記の工法で工事を発注していてくれました。産廃の恐怖から解放され、将来的にも一安心。これはとても嬉しかったです。が、私が知らなかっただけで現在はこれが主流なのかな?金額の方も見積もりを取って調べてエコジオ工法の方が安かったと報告がありました。地盤改良が終わった後はこんな感じです。

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丸い穴の中に砕石がぎゅうぎゅうに詰まっています。この石がこの先何十年も我が家を支えてくれます。基礎工事が始まってしまうと見えなくなってしまう部分ですが、よろしくお願いしますとお願いしながら写真を撮っておきました。この後、娘たちがほじくり出してましたけど・・・。

 


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