よにんぐらしの家

家族4人の家づくりの記録

どこに建てるか

漠然と自宅を持つことを夫婦で考えていたころのこと。

あの震災を経て、落ち着いた頃に沢山のマンションで補修の問題が持ち上がりました。マンションの規約を巡り住民の間で意見が分かれて結局修理ができない、そんな問題がそこかしこで見受けられました。権利関係が住民の数だけ発生する集合住宅は私たちの選択肢にはなりえませんでした。

 

そうなると建売か、注文住宅か・・・。

今住んでいる場所はとても利便性の良い場所。学区としても魅力的です。

そんな場所にある建売は・・・高い。内覧しても中身は大したことのないスペックだったりするので、ほぼ土地代なんだろうなと思います。この場所に住むためにこの家にこの値段を払って住むのか・・・と思うと夫婦共々無しでした。

 

注文住宅はというと、やっぱり高いんだろうな。

土地代+建物代を考えると郊外、それもすごく郊外。やっぱり無理かな。

そんな訳でグルグルと考えがまとまらないままでした。

 

そのころ、私は病気で母を亡くし、震災後の傷んだ実家は誰も住まない状態となっておりました。父は既に別の家に引っ越しをして一人暮らし。私は三姉妹で妹2人は既に家を持っており、この実家をどうするか漠然と不安に思っていました。ニュースで空き家問題や実家の片づけ問題を見かけるたび、将来初老三姉妹が困っているシュミレーションしか思い浮かばない状態に。

 

という訳で・・・実家を建て替えて引っ越すことにしました。

老人率の高い古い町ではありますが、その分駅近なので夫の通勤にも便利だし、子どもたちの通学にも便利なところ。

そこだけ見れば良いとは思うのですが、商業地域ゆえに南側に10階建てマンションがどーんと建っております。うなぎの寝床の無駄に東西に長い敷地。地盤も微妙であります。

ここにどんな家を建てられるのか、どこに頼めば良いのか、夫婦で迷う日が続きます。